子どもと原子力災害 

保養資料室≪ほよよん≫へようこそ 


 みなさんは、保養ってご存じですか?
2011年3月に起きた、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故。
その影響を受けた地域に暮らす人たちが、県内外の受け入れ地に出かけて心身を癒そうとする取り組みが全国で始まり、ひろく保養と呼ばれるようになりました。
それ以来、北海道から沖縄まで、また海外でも、自発的に立ち上がった民間団体による受け入れが続けられ、多くの子どもたちや家族が保養に参加しています。
この保養資料室《ほよよん》は、受け入れ団体として保養に取り組んできた私たちが、さまざまな立場の人たちと対話しながらこの活動を記録し、記憶と経験を継承していくことを目的に設立しました。
 
「保養なんて、初めて聞いた」
「事故の直後ならわかるけど、なんで今もやっているの?」
「外遊びが不安だった時期に、子どもと一緒によく保養に行ったなあ」
「保養と聞くと、危険な場所と言われているようでちょっと悲しい」
――保養と聞いて感じることは、十人十色だと思います。

でも、未曽有の複合災害に直面して、「ほっておけない!」と感じて立ち上がった人々が日本中にいたこと、迎える側と参加者とのあいだでたくさんの出会いや葛藤や支え合いや対話があったこと、そして、そうした関係性が今も続いていることを、ぜひ知っていただきたいと思います。
私たちはそうした出会いの中から、人が人を支えるとは、対等であるとは、人間の尊厳とは、そんなたくさんの問いを受け取ってきました。
この小さな資料室が、「保養」という視点から原子力災害のもたらした被害の一断面を伝えられる場所となりますように。
そして、災害多発時代にこの国で暮らす人間同士として、どのような未来をめざすのかをみなさんと語り合えることを、心から願っています。


運営団体

  子どもと原子力災害

保養資料室《ほよよん》を育てる会


開設趣旨

東京電力福島第一原発の過酷事故をきっかけに全国で始まった日本の「保養」は、事故からの時間経過の中で社会的に広く認知されないまま、新型コロナウイルスのパンデミックをきっかけとして規模や数が大きく縮小する傾向にあります。
行政からの支援がほぼ皆無だった中で自然発生的に立ち上がり、12年がたった今も各地で継続されているという点で、「保養」は日本の市民活動の中でも特筆すべきものです。にもかかわらず、事故から10年以上が経過して主催者のおかれた状況も激変する中で、多くの資料が散逸、廃棄の瀬戸際にあるのが実情です。
2021年11月に保養活動に取り組む関西の団体のネットワーク「ほようかんさい」で『こんど、いつ会える?~原発事故後の子どもたちと関西の保養の10年』を出版した際も、保養に関する記録と記憶を残していくことが一つの大きな目的でしたが、活動の姿を、包括的かつ時系列的にたどることができるように資料を収集し・保存し、「保養」の来歴を知ることができる場を設立することは、「保養」の実相を次世代に伝えていくためにも喫緊の課題であるといえます。
そしてこのたび、そうした「場」を原子力災害考証館furusatoのある古滝屋さんの一室で開設する準備に取り掛かることができる運びとなりました。原子力災害に関心を寄せる多くの人々が行きかう中で、資料室が「資料置き場」ではなく、未来の世代につながる生きた相互交流の場として動き出すことを願って開設に取り組みたいと考えています。

<目的>
1. 「保養」に関する一次資料を収集、保存、展示する
*参加者募集チラシ、ボランティア向け文書、活動報告書など
2. 「保養」に関する関連資料を収集、保存、展示する。
*書籍や新聞記事など
3. 「保養」に関心をもつ人々が学び、情報交換し、相互に交流できる「場」を提供する。

<資料室の場所>
いわき湯本温泉 古滝屋(福島県いわき市常磐湯本町三函208)9F 三番茶屋
*被災に関する資料を独自に集め、市民の視点から「原子力災害」を考証し、展示することを目的に開設された原子力災害考証館furusatoがあるフロアです。

<運営主体>
資料室開設の趣旨に賛同・協力する「ほようかんさい」有志を中心として、「子どもと原子力災害 保養資料室《ほよよん》を育てる会」を結成し、設立のために準備を進めてきました。全国の多くの団体にも協力を依頼し、資料を募り、持続可能な体制を整えます。

子どもと原子力災害 保養資料室《ほよよん》を育てる会
 代表 宇野田陽子(ゆっくりすっぺin関西)
運営委員 (順不同 五十音順 2023年11月1日現在)
一海真紀(福島の子どもを招きたい!明石プロジェクト)
岡田仁(ゴー!ゴー!ワクワクキャンプ)
小野洋(福島の子どもを招きたい!明石プロジェクト)
鈴木一正(中学校教員/保養研究者) 
冨田貴史(海旅キャンプ/コモンスペース・ハナヤ)
夏村ゆみ(心援隊)
疋田香澄(リフレッシュサポート)
松野尾かおる(たかつき保養キャンプ)

メールアドレス  [email protected] 

関連団体

保養のネットワークなどのリンク集

ほようかんさい

(保養をすすめる関西ネットワーク)

 関西だけでも、少なくとも30団体以上が保養に取り組んでいます。それぞれの経験を分かち合い、知恵を出し合いながら、私たち関西で保養に取り組む団体は横のつながりを丁寧に作ってきました。ほようかんさいは、そうした団体が関西一円での活動を円滑化するため、2014年に発足した緩やかなネットワークです。 


ほようかんさい (hoyoukansai.net)

原子力災害考証館furusato 

 福島県いわき市の温泉旅館「古滝屋」内にある施設。被災に関する資料を独自に集め、市民の視点から「原子力災害」を考証し、展示することを目的に開設された。 

311受入全国連絡会(うけいれ全国)

(2024年1月に「311受入全国協議会」から改称しています。「うけいれ全国」の名称はそのままです。)
東電原発事故による放射能汚染・被曝を避けるために保養や移住の活動をおこなっている全国の団体のネットワークです。
2012年2月に福島市で行われた「放射能からいのちを守る全国サミット」に集った複数の団体関係者が立ち上げ、保養相談会や団体同士の交流等の活動を進めてきました。

 



保養情報サイト「ほよ~ん」 

https://hoyoon.jimdofree.com/ 
 

保養への参加を求める人と保養受け入れの活動をしている団体とのマッチングサイト「ほよ~ん相談会」の後継サイトとして2025年5月にオープンしました。
運営主体は、311受入全国連絡会(うけいれ全国)です。

保養情報サイト

「ほよ~ん」 

https://hoyoon.jimdofree.com/

保養情報一覧 


https://bit.ly/3FhX6Et

インスタグラム

「うけいれ全国保養情報」 https://www.instagram.com/hoyou_311/